12月31日、クラブで年越しを迎えた。
街全体が活気づく。年に1回のイベントだ。
タイの有名アーティストが来ていたようだが、日本人の俺には馴染みがない。
Nちゃんやその友達は大ファンのようで、一緒に写真を撮っていた。
特別なことはせず、いつも通り酒を飲みながら騒ぎ、迎えた深夜0時。
大きなクラッカーを空に向かってみんなで打ち上げた。
その後、ローカルのクラブを後にして、みんなでインソムニアへ向かう。
ウォーキングストリートはたくさんの人で溢れていた。
インソムニアにも当然のようにたくさんのお客さんがいて、活気づいていた。
皆もうベロンベロン。各自で踊り狂っていた。
年が明けると、たくさんのメッセージが届く。
少し疲れた俺は休憩がてら、「明けましておめでとう!」などと返信していた。
その様子をNちゃんに見られ、「その女は誰だ?」と尋ねられる。
嫉妬深いNちゃんは酔っぱらうと大変だ。
嫉妬深いのはタイ人女性全般に言えることかもしれない。
嫉妬は無限の想像を働かせる。彼女は無口になった。
目を合わせようとしない。
面倒だなぁ。内心そう思った。
しばらく遊んで、タクシーで部屋まで戻る。
時刻は朝5時。
機嫌が悪くなったNちゃんと一緒に寝た。
しかし、翌朝も機嫌が治らない。
タイ人女性の特徴で、怒るとずっと無口になる。
LINEで「ごめんね」と伝えると、返信が来る。
要約すると、「私以外に興味があるなら勝手にしろ」と言う意味の長文が返ってきた。
どうやら「もっと構ってほしい」という本音があるようだ。
だから、その要望に応える。
粘り粘って返信し続けたら、機嫌がよくなった。
よかった。帰国直前で喧嘩したくなかったが、最終的には仲直りできた。
無事に仲直りできて安心し、帰国の準備を整えた。
続く