仲直りしてからパタヤに戻り、次の日の朝、Nちゃんが「孤児院に行く」と言い出した。
孤児院?パタヤにそんなところがあるんだ。
Nちゃんと、Nちゃんの友達と一緒に行くことになった。
まずはBig Cに立ち寄り、大量の食料を買い込んだ。
Nちゃんが全額支払っていて、その総額は700バーツほどだった。
場所はここ。
孤児院に到着すると、施設の中に案内された。
ここには、世界各国からやってきた孤児たちが暮らしている。
特に多いのはヨーロッパからの子供たちだ。
なぜ子供たちは、この孤児院に来ることになったのだろうか。
シングルマザーが多いのか、あるいはパタヤで子供を作ったヨーロッパ人が、育児を放棄して帰国してしまったのか…。
理由はわからないが、なぜかデンマークの子供たちが圧倒的に多かった。ぶっちぎり。
孤児院の入り口はこんな感じだった。
そしてこちらが、孤児院の庭のような場所。
子供たちは、おやつをもらってとても喜んでいた。
このような寄付精神は見習うべきだと思った。
その後、みんなでムーガタを食べ、Nちゃんの部屋に戻ってリラックスすることにした。
部屋でだらだらしていると、Nちゃんの友達が冷蔵庫を開けて、勝手にお酒を飲み始めた。
正直、ちょっと勝手すぎるだろ…と思ったが、どうやらNちゃんも同じことを感じていたらしい。
「なんで彼女は遊ぶとき、一銭も払わないくせに、断りもなしに勝手に人の金で買った酒を飲むの?田舎に帰ったときも、一切お金を出さなかったのに。」
ああ、やっぱりタイ人でもそう思うんだ。
言い方が悪いかもしれないけど、タイでは「お金がある人が払う」的な文化があると思ってた。
でも、そうではないみたいだ。
実際、Nちゃんの実家に帰ったとき、俺はNちゃんの友達の食事代も負担していた。
Nちゃんの中にも、怒りが溜まっていたんだな。
気がつくと、いつの間にかNちゃんの友達は帰っていた。
タイ人って「帰るね」って言わずに帰ることが多いよな…。日本人からしたら、ちょっとありえない。
そして翌日、Nちゃんはマレーシアに行く予定だった。さみしくなるなぁ。
続く。